AdtAdmin / setquery でアクセス拒否エラー(0x00000005)が発生する場合の対処法

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皆様こんにちは、System Center サポートチームの 佐藤 です。

本日は System Center Operations Manager(以後 SCOM) の機能である 監査コレクション サービス (ACS) (監査コレクション サービス (ACS) コレクターとデータベースをインストールする方法 | Microsoft Docs)において WQL クエリ設定を実行する際に必要な設定をご紹介いたします。

ACS は WQL(WMI Provider for Server Events と WQL の使用 - SQL Server | Microsoft Docs)を使用して取得対象のイベントの範囲を絞ることが可能です。
これは ACS データを保存するデータベースの肥大化の防止、また不要なデータを取得しないことでSCOM 管理サーバー/監視対象サーバーの処理負荷の軽減に寄与いたします。

しかし、規定の設定では下記のように WQL を実行しようとする際にアクセス拒否エラーが出力される事が確認されております。

■コマンド例
C:\Windows\System32\Security\AdtServer>AdtAdmin /setquery /query:"SELECT * FROM AdtsEvent WHERE EventId=XXX"

その際はレジストリエディタにて以下キーに対してユーザー “NETWORK SERVICE” へ フルコントールなどの “値の設定”の権限付与することで改善されます。
こちらの設定については SCOM 用に定義されているパラーメータ設定であり、設定変更により他アプリケーションへの影響はございませんのでご安心ください。

■キー
HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\AdtServer\Parameters

参考図:

参考図

対象バージョン:
 System Center Operations Manager 2012 R2
 System Center Operations Manager 2016
 System Center Operations Manager 2019

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